CLOUD IT NEWS 2017 Spring Better Distribution, Better Revenue
2017年3月15日
ITB 2017
メタサーチ、Googleはダイレクトブッキングではない
Topics 1
ダイレクトブッキングの肝は情報発信
何をしても金がかかる予約について、ダイレクトブッキングのメリットの出し方も難しくなっている。大手ホテルチェーンやOTAには敵わない。どうせ金をかけるなら、SNSなどの情報発信できめ細かい情報提供に向かおうとする動向です。
Topics 2
モバイルソリューションが百花繚乱
予約、チェックイン、鍵、コンシェルジェなどをAll-in-Oneで提供するベンダーが多数出現。プラットフォーム提供だが、インターフェースの標準化を最大限利用してホテルのメリットを高めようというスタンスは評価。
Topics 3
「ChatBot」は旅行代理店に有利
AI、特に「ChatBot」はOTAがこぞって投資している。目的は従来の店舗相談の役割を果たさせてようとしている。そのためにサイト上でのアクセス動線を徹底的に分析。OTA有利な状況で推移することはやむを得ないか?
Topics 4
コネクティビティはコストミニマム
最近、とみに単純に繋げますよというXMLサポートベンダーが目立つ。標準的なインタフェースへの知識を持っていれば成り立つビジネスなのか?日本ではPMSベンダーの驕った見積にホテルは四苦八苦。業界変革が必要。<CLOUDIT EYE>
欧州の旅行代理店で意外にBtoBサイト経由での接続を行っているところが多いと感じた。もっとも単純なコネクティビティを実現しようと思えば納得が行く。しかし気をつけなければならないのは、決めた価格だけを売るというスタティックだけではなく、ダイナミックな料金設定で売らせないとならないということです。従来型の旅行代理店ビジネスモデルを活かしながら、そこから売上を上げていくというテクニックがますます要求されてきています。チャネルマネージャも料金と在庫を出せれば良いという発想から変えない限りは変革はできないでしょう。
ベルリンといえば昨年末に痛ましいテロが起きました。
いつも宿泊しているホテルの近くだと思い、訪問し、不幸にも犠牲になられた方々にお祈りを捧げました。
ITBでもテロ対策、セキュリティなど話題に上っているほど世界的な課題になっています。
街全体は落ち着いており、いつものベルリンでした。
街全体は落ち着いており、いつものベルリンでした。
ドイツといえばビールですねぇ。
ジャガイモ、ウィンナーを肴についついと杯を重ねてしまいました。
ジャガイモ、ウィンナーを肴についついと杯を重ねてしまいました。
Technology Trend
ロボット、AIなどに特化したセッションがありました。業界の関心事はそのテクノロジーそのものよりも それによりいかに業務が効率化されるのか?という、中身の話が中心です。参加者の4分の1が、いかに業務に変革をもたらせられるのかの説明を受けても、まだまだ応用例が軽い、’つまり業務の本質に踏み込んでいないという評価でした。しかし「ChatBot」の実現はかなり期待できるものであったという個人的な感想です。
Useful Figure
欧州のホテル●売上上昇率: 6%
●コミッション上昇率: 11%
コミッションというよりも「予約獲得コスト」と考えてみてもらった方が良いと思います。 Googleの登場がいかに押し上げているのかということと、OTAが多様化していることの現れであると思います。
<注目の会社>
展示ブースはなかったのですが、料金、デマンド、レピュテーション、SNSへの記載などホテルが必要な公開されている情報や消費者のサイト間の動きをすべて分析して集めてくれるというソ リューションです。画面もグラフィカルでわかりやすく、使い易くデザインされています。
こういったクローリングアプリを超えたタグマーケティングのデータ分析会社でホテルに特化して いるところが注目です。日本にはまだまだのようですが。
<次回予告>
●7月にはHEDNA Europe/HITECレポートを企画しております。<お問い合わせ>
クラウドイット株式会社 info*cloudit.jp、 電話:03-6416-3270※「*」を「@」に変えてメールをお送りください。